2005年03月03日

おすすめ映画9「ノー・マンズ・ランド」

ボスニア紛争時、中立地帯“ノー・マンズ・ランド”の塹壕に
取り残されたボスニア兵士2人とセルビア兵士1人。
ボスニア兵の1人は体の下に爆弾を仕掛けられて
身動きがとれない状況に・・・・・。
巧みなストーリーテリングで見せる戦争映画。
<満足度★★★★★>

ノー・マンズ・ランド

霧の中から始まるオープニングがカッコ良い。
戦争映画といっても戦闘シーンなどはほとんど無くて
アイディアと考え抜かれた脚本で低予算に仕上がっています。
それでいて完成度は恐ろしく高い。

シチュエーションのアイディアから
脚本も非常に素晴らしい出来映え。
オリジナルでいて完成された作品。
主役となる兵士たちの異様なやりとりはコミカルで
緊迫した状況も手伝いより笑いを誘います。
そこへ国連軍やマスコミが絡み合ってさらに
戦争とそれに関わる人々の異常さが浮き彫りなってくる。
兵士たちを始め、みな一生懸命なんだけど
それがシニカルな世界を描き出していきます。
序盤の様子からはこんな暗い展開になるとは思わなかった。
結末は衝撃的で、又ある意味挑発的とも言える。
こういう状況をつくり出した事によって
“特定の誰かではなく、戦争や暴力そのものに対するメッセージ”
という監督の意図は見事に成功しています。

監督のダニス・タノヴィッチはこれが処女作。
アカデミー外国賞やカンヌの脚本賞など数々の賞を受賞。
脚本もすべて自身で手掛けていて、気になる才能の1人です。
アメリカの同時多発テロを描いたオムニバス作品
「11'09''01/セプテンバー11(イレブン)」の内の
1話を監督しています。

DVD「ノー・マンズ・ランド NO MAN'S LAND」
   
 
posted by はだし狼 at 09:00| Comment(2) | TrackBack(4) | おすすめ映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
この映画を取り上げたブログが少ないので、ついTBしてしまいました。

怒りのラストでありましたな。
Posted by 十瑠 at 2005年03月03日 14:44
コメント&TBありがとうございます。

十瑠さんの言う通り、何故かブログでは
あまり見かけない映画ですよね。

ラストは本当に痛烈なメッセージでした。
ダニス・タノヴィッチ恐るべしですね。
Posted by はだし狼 at 2005年03月04日 00:29
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Tracked: 2005-03-03 14:41

ノー・マンズ・ランド(2003/03/29メモ)
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